ボクシングのタトゥー問題でJBCが井岡一翔選手に処分発表

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腕などに彫った「タトゥー」を露出した状態でリングに上がり、ルール違反だと物議を醸していたボクシング・WBO世界スーパーフライ級王者の井岡一翔選手(いおか・かずと 31歳)に対して、『日本ボクシングコミッション(JBC)』が「厳重注意」処分(罰金や資格停止等の具体的な罰則は無し)を下したことを22日に正式発表しました。

井岡一翔選手は2020年大晦日に行われたWBO世界スーパーフライ級タイトルマッチで、同級1位で世界3階級王者・田中恒成選手と対戦し、8ラウンドTKO勝利で2度目の防衛に成功したのですが、左腕に彫ってあるタトゥーが明らかに露出した状態だったため、JBCが定める「入れ墨など観客に不快の念を与える風体の者」は試合に出場できないというルールに抵触するものとして騒動に発展、JBCは井岡選手に対して何かしらの処分を下す方針を固めました。

<↓の画像が、リングでタトゥーが露出していた井岡一翔選手の写真>

井岡選手のinstagramより

その後、JBCは1月21日に倫理委員会を開き、井岡一翔選手に対する処分について話し合い、井岡選手と所属する『Ambitionジム』の木谷卓也会長に厳重注意処分を下したとしています。

JBCが井岡一翔選手に厳重注意処分コメント写真

JBCの安河内剛事務局長は今回の問題について「JBCにおいても管理を徹底すべきであった」とし、今後の対応策については「同様なケースにおいては、JBC指定の塗布剤を使用させるか、指定業者による塗布施術を受けてもらうなどの手当てを考えていきたい」と説明しました。

また、今回の騒動を受けてルール変更を求める声も上がり、外国人選手だけでなく日本人選手のタトゥーも認めるべきとする意見も少なくないのですが、安河内剛事務局長は「入れ墨(タトウー)についての様々なご意見をいただいたが、現時点でJBCルールを変更することは考えていない」としています。

そして、井岡一翔選手の処分発表を受けてネット上では、

  • 普通にライセンス剥奪処分でいいだろ
  • 甘過ぎる処分だね。ルールを守らないなら追放でいい。
  • JCBに処分の資格なし まずは、自らを律しろ!
  • これで出場停止などにしたら、結構な反発もあるでしょうからね。自分等が見逃して試合をさせたと言うこともあるんでしょうし。
  • JBCの不手際はあるかもしれないが、塗布方法や状態をチェックしなかった方が悪いと言う声もあったが、守らない本人と陣営が一番悪いよ。
    あと、外人選手はいいのか?という声もあるが、聴いてて情けないわ。
  • ルールそのものが曖昧だし、違反者に強い処分が出来る訳がない。JBCがザルすぎる。日本で試合やらすなら、毎試合しっかりチェックしろって話
  • 拍子抜けの処分だなwこういうところをきちんとやらないところがJBCらしいけど。井岡への処分に加えJBC管理者への処分もきちんと課さないと。

などの声が上がっています。

井岡一翔選手はこれまで、慣例通りタトゥーの上にファンデーションを塗ってリングに上がっていたのですが、昨年末のタイトルマッチでは塗りが薄かったのか、試合前のアップ時にはタトゥーが見えてしまっており、そのままリングに上がっていました。

最初からルールを無視するような行為をしていたわけではないため、厳重注意など軽度の処分になるだろうと予想はされており、安河内剛事務局長によれば、過去にもリング上でタトゥーが見えた選手に処分を下したことはあるものの、「サスペンド(出場停止)などの処分が出たことはありません」としています。

今回の件に関しては、井岡一翔選手側だけでなくJBCのチェックも不十分だったと指摘されており、試合前にはJBCスタッフが控室に立ち会い、手を補強するためのバンテージの巻き方が適切かどうかをチェックしたり、タトゥーを入れた選手には処置を行ったかどうかをチェックしリングに上げるそうなのですが、大晦日のタイトルマッチではJBC役員によるチェックが甘かったため、このような事態になってしまったとのことです。

そのため、安河内剛事務局長は「JBCにおいても管理を徹底すべきであった」と語っているのですが、JBC側の責任を追及する声も多く上がっています。

総合格闘家の平本蓮選手(22)は「井岡さんのタトゥー問題JBCマジでくだらない」とツイートし、試合終了後にタトゥーが見えていたことを問題視するのはおかしいだろと訴え、その後も「タトゥー文化最高」と綴り、井岡一翔選手、彫師・美漸さんと3人で中指を立てている挑発的な写真を投稿し話題になりました。

<↓の画像が、平本蓮選手のツイート写真>

平本蓮選手が井岡一翔選手と中指立てたツイート写真

タトゥーを隠さなかったことで非常に大きな騒動となり、井岡一翔選手やその他タトゥーを入れた選手を中心にルール改正を望む声が上がっています。

ボクシングのイメージ悪化などを考慮し現状のままでいいのではないかという声もありますが、一方で、タトゥーを禁止すること自体が時代遅れであるという意見や、JBCルールでは外国人選手はタトゥーを隠す必要がないため、ルールそのものの矛盾も指摘されています。

今回、JBCは井岡と、所属ジムの木谷卓也会長に、処分の中では最も軽い厳重注意処分を下しました。合わせて、現段階では「入れ墨禁止」のルール変更はしない姿勢を示しました。

JBC側は、今後も試合前の入念なチェックをし、試合中にタトゥーが露出しないように様々な対策を講じていくことになりますが、選手側の表現活動を不当に制限することにならないかと見直されるきっかけとなってほしいものです。

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